蚕都上田で
受け継がれる伝統の蚕種
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蚕種についてABOUT
蚕(かいこ)の卵は植物の種のように見えることから蚕種(さんしゅ)と呼ばれています。かいこは、およそ6000年前に中国でクワコが家畜化され、長年の養蚕の歴史の中で、日本への養蚕技術が伝わったのは紀元前200年くらい、稲作と一緒に伝えたといわれています。
さらに195年には百済から蚕種が、283年には秦氏が養蚕と絹織物の技術を伝えられました。シルクの原料となる生糸の生産性を高めるため繭を大きくする品種改良が繰り返され、飼育されてきた昆虫です。
日本では生糸とともに蚕種が輸出され経済発展をもたらした時期もありました。また、かいこの餌である桑には血糖値を下げる働きがあり、桑茶は人気となりました。海外では、韓国では高価な食材とされ、中国やタイではさなぎは昆虫食として食されています。信州でも貴重な蛋白源として絹を取った後の蚕のさなぎを佃煮にして食べられ、今では珍味として特産品となっています